ここまで豪華なキャスティングの週1ドラマがあっただろうか。濱田雅功・和久井映見をはじめ、ほとんどがピンで主役を張れる役者で固められているのは、それだけで見どころがあります。宮本浩次もなかなか存在感があります。「殴る女」以来の和久井映見出演作ということで見始めましたが、初回からキャストティングにはびっくりしました。しかし、それが災いしてストーリーの焦点が定まらないのは贅沢な不満でしょう。
これを見ないと始まらない土9でございます。何故かSMAP連続の草なぎ(漢字出ない)くんと深キョンの組み合わせは、柔と剛がうまくマッチしています。痩せた容姿にも慣れた宮沢りえと黒幕はやはりこの人・佐野史郎のコンビも、アンマッチ感覚が楽しめます。野島伸司原案らしい荒さには目を瞑りましょう。しかし、5話の「大福対決」で、クライマックスとラストが明らかに矛盾しているのは違和感ありました。
ありさのへや参照
こりゃ、モロ「101回目のプロポーズ」ですね。ただし内村光良演じるバス運転手には、武田鉄也のようなあざとさはないし、飯島直子のキャラクタにも浅野温子のようなわかりやすさはありません。初回放送を見ただけであとの展開がほとんどわかりましたが、内山「ナチュルゴ」理名の江戸っ子口調が楽しみで、毎回見てしまいます。
こちらは「1つ屋根の下」でございます。しかし、生まれつき心臓病を患う広末涼子のキャラクタ設定は、ちと考えすぎのような気がするし、堂本剛は「あんちゃん」にしては軽すぎるところがあって、今ひとつ乗れません。取りあえず、今にも泣きそうな池脇千鶴の観察を続けています。
遠山景織子は「笑う犬の生活」以来変なイメージが付きましたが、ドラマでは・・・やはり変だった(笑)。鈴木紗里奈や上原さくらがすっかり霞んでしまっています。映画版「高校教師」の頃は、痩せすぎではあるが普通の女優だったのですが、「笑う犬の生活」でも実に楽しそうなので、元々コメディアンヌの資質があったのでしょう。
優香初の主演作というわけで全く期待せずに見ましたが、やはり期待どおりでした。オーディションのときの、「歌も演技もダメだったが、最後に水着で登場した途端合格が決まった」という伝説は本当だったと思い知らされました。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、最近依怙贔屓モードの米倉涼子が、出番は少ないながら唯一存在感をアピールしています。